新型コロナウィルスによる我慢が続きますがみんなで乗り切りましょう。

 証券口座や投資可能資金が決まったら次はいよいよ投資銘柄の選定です(これは一般に「投資ポートフォリオ」の選定ともいわれています)。

 投資銘柄を何にして、いつ幾らの時に購入するかが、後々の投資成果に大きな影響を与えてきます。

 昔から俗に「財産3分法」という言葉があるように、財産は「預金、株、不動産」の3つに分けて持つことが肝要であるとされてきました。

 現代では選択肢がたくさんありますので、原始的な3分法だけでなく、4分法程度にしてリスクを出来る限り回避する方法もアリと考えます。

 投資行為自体はいたってシンプルなものです。

 あの投資の神様である「ウォーレンバフェット」も、「投資はシンプルだ。しかし、それを最後までやり抜くのがとても難しい。」と述べています。

 それだけ、投資というものは最後まで、いったん自分が採用したルールをやり遂げるのが困難であるということです。

 その途中で様々な誘惑や衝動、不安が生じ、結果的に高く買ったものを非常に安い値段で手放し、大損してしまう投資家がいかに多いことか。

 今回はそんなことも踏まえながら、より最適な投資手法をご紹介していきたいと思います。

①VTI(VOO)ほったらかし型ポートフォリオ

 VTIやVOOとは、米国でも有名なETF( Exchange Traded Fund )つまり「上場投資信託」のことです。

 これは、通常の投資信託と違いNYSE(ニューヨーク証券取引所 )などいわゆる証券市場に上場されており、株式と同様に取引できるものです。

 このETFは信託報酬や維持管理手数料がとても低く抑えられている商品が多く、維持管理にともなうコストがあまりかかりません。

 また、売買手数料も株式と比べ低い証券会社が多いです。

 VOOは主として米国のS&P500銘柄(日本で言ういわゆる日経平均225銘柄)に連動したもの、VTIは基本的に米国全土にある上場株式すべての銘柄に連動したものです。

 簡単にいうと、VOOは米国を代表する企業の業績に連動し、VTIは米国全体の企業業績に連動すると考えて良いでしょう。

 したがって、少ない銘柄の株価に直接連動するVOOの方が、騰落率などの値動きが激しくなる傾向にあります。

 どちらも、超長期的には右肩上がりを描くものであり、単に購入して長期間にわたって保有し続けるだけで、米国の経済成長の恩恵を受けることが出来ます。

 投資はしたいが、できるだけ簡単に済ませたい、多少の値動きには左右されず10年以上にも渡って長期保有したいという投資スタンスの方に向いていると思います。

 VTIを100%として保有した場合のパフォーマンス。

パフォーマンス1 
パフォーマンス2

 上の方の図におけるポートフォリオのリターン数値のうち、CAGRが2005年から2020年までの平均利回りを、Stdevが値動きの標準偏差(散らばり具合)を、次が年毎の利回りの最大値と最小値を、Max.Drawdownが、その期間における最大の下落率を、Sharpe Ratioが、全体リスクとリターンとの関係を、Sortino Ratioが、下落リスクとリターンの関係を表しています。

 一般的に、Stdevや Max.Drawdown は小さく、 Sharpe Ratioや Sortino Ratio は大きいほど良いと言われています。

 VTIが100%のポートフォリオでは、全体としての利回りは8%超と優秀ですが、良い時と悪い時の差が激しく、また下落率も50%超とリーマンショック時の2008年には半値以下まで下落したことになります。

 これでは、下落になれていない投資家は値動きに耐えられなくなり、途中で投げ売りをしてしまった可能性が高かったと想定できます。

 ですので、このポートフォリオは普段ほとんど株価の動きを気にせず、10年以上に渡って保有し続けられる「ほったらかし」な投資家向けだと思います。

②「レイ・ダリオ」オールシーズンポートフォリオ

レイ・ダリオが推奨するポートフォリオとは?

 そうはいっても、全ての方が長期的に大きなリスクを取りたいわけではありません。

 ある程度の経済情勢の大変動があったとしても、資産の大きな減少だけは避けたい、リスクは最小限度にしたいという方もみえるでしょう。

 そんな方たちにピッタリな、全天候型(オールシーズン)の投資銘柄の組み合わせつまり「ポートフォリオ」がこの「レイ・ダリオ」ポートフォリオです。

 レイ・ダリオは米国で有名なヘッジファンドの創設者であり、現在も米国の長者番付の上位をキープし続けている人です。

 このレイ・ダリオが提唱したのは以下のような投資銘柄の組み合わせです。

 経済には以下の4つの局面があるとされており、このいずれの局面でも保有資産が増加して行くという最強のポートフォリオ構成があると提唱しています。

  1. インフレ時期 :主に株式・金が上昇
  2. デフレ時期 :主に長期債券、中期債券が上昇
  3. 経済上昇期 :主に株式が上昇
  4. 経済下降期 :主に長期債券が上昇

 以下の構成にて、資産を配分すればどんな経済状態にも強いポートフォリオを組むことができるというものです。

  株式 30%  中期国債 15% 長期国債 40% 金 15%

 この考えは「財産3(4)分法」の法則にも合致します。

 もともとの組み合わせは、金15%のところが「金7.5%、商品7.5%」だったのですが、米国のETFには商品を扱う適当なものがないため、ほぼ同様の値動きをする金で全て代用する形としています。

 このポートフォリオのキモは以下の通りです。

 1、そもそも株は債券の3倍のリスクを伴うがリターンは圧倒的に高い

 2、経済成長時、物価上昇時には株が抜群のパフォーマンスを発揮

 3、経済衰退時には長期国債が、物価下落時には長期、中期国債が上昇する

 4、金はインフレ時と経済恐慌(〇〇ショック)時に上昇する

 以上4パターンのどれにおいてもパフォーマンスが期待できる組み合わせなのです。

 レイ・ダリオポートフォリオを長期保有し続けた場合の実際のパフォーマンス。

パフォーマンス1

  

パフォーマンス2

  

 さすがに、オールシーズン向けだけあって、利回りもさることながら、なんといっても2008年のリーマンショック時の下落率が、このポートフォリオの最大の下落率11%よりも少ないものであったという、なんとも意外で、しかも全体として投資家に優しい組み合わせとなっています。

 また、利回りの最大値と最小値も許容範囲でしょう。

 15年間保有すれば、資産は実に3倍にもなっています(インフレによる影響は考慮せず)。

 こちらは、基本的にはほったらかしでいけるのですが、株価の激しい値動きがあると、ちょっと気になってしまう投資家向けだと思います。

 しかしながら、そもそも日本においてのボトルネックとなる条件として、米国株の売買に関する取引で生じた利益には、日本国内で20%の税金(所得税15%、住民税5%)がかかってきます。

 (さらに、配当金の場合には租税条約の規定により、事前に米国側でさらに10%の所得税が源泉徴収されてしまいます(この10%は後に外国税額控除として確定申告することにより還付を受けることができます))。

 いかに利回り8%といっても、結局のところ5.7%程度になってしまうということです。

 これでは、高利回り追求型というにはいささか淋しい結果となってしまいます。

 そこで、私が最近セレクトして実際に投資している、超高リターンで比較的安全性も高いポートフォリオをご紹介します。

③「K-Selections」 High Perfomance ポートフォリオ(通称KHPP)(超高リターン&安定追求型)

 レイ・ダリオポートフォリオの「株式」部分のETFを、ハイテク株などの高成長銘柄とすることで、資産のさらなる増額を狙うものです。

 ここで、「物価上昇や下落の程度は長期に渡って非常に緩やかに続く」と仮定すれば、中期の国債は割愛できてしまいます。

 また、「極端な経済恐慌は、そのほとんどが一時的」であり、金だけに頼るのではなく長期国債の値上がり利益でも十分カバーできると考えます。

 さらに、経済の悪化による円高の影響(為替リスク)を和らげる意味で、金はその割合を減らしながらも、最低限の量を保有し続けます。

 以上を総合的に勘案すると、推奨すべきポートフォリオは以下の様になります。

パフォーマンス1
パフォーマンス2

 このポートフォリオですと、リーマンショック時の下落はレイ・ダリオポートフォリオと同じでほとんど生じませんが、 値動きの標準偏差の値が8%強、 最大の下落率は約16%強と、レイ・ダリオポートフォリオにはいずれも僅かに及びません。

 しかし、これら2つの指標については、多少のリスクをとれる方にとっては大きな問題にはならないでしょう。

 なんといっても、それ以外の指標のうち、まず平均利回りが実に11%超であり、もし仮に売却しても税引き後で8%を超えていますし、その他の残りの指標もすべてレイ・ダリオポートフォリオを上回る優秀な成果を出すことが期待できます。

 15年間保有し続ければ資産は実に4.5倍にもなっています(インフレによる影響は考慮せず)。

 投資対象銘柄もわずかに3銘柄で済みますので、年に1~2回行うべきリバランスの時に、大きく悩まなくて済みます。

~次に、上記の3つのポートフォリオをわかりやすく一覧の形式で比べてみます~

 ポートフォリオ1 「レイ・ダリオ」オールシーズンポートフォリオ(青線)

 ポートフォリオ2 VTIが100%のほったらかし型ポートフォリオ(赤線)

 ポートフォリオ3 KHPP(黄線)

3ポートフォリオ比較1
3ポートフォリオ比較2

表やグラフで見比べると、KHPPの優秀さは一目瞭然ですね。

特に、リーマンショックをものともせず、長期に渡り、安定的に描かれる右肩上がりの「上昇カーブ」は、全ての投資家の「垂涎の的」ともいえる理想的なカタチだと思います。

さらには、今現在続いているコロナショックでも、下落の影響はほとんど出ていません(今後の影響については注視していきます)。

しいて言うならば、昨年2019年初めに起こった、ハイテク株を中心とした米国主要企業の業績悪化見通しによる市場の悪化によって、シュミレーション期間の中で一番大きく下げましたが、その後すぐに立ち直っています。

VGTに組み入れられている銘柄は、S&P500に名を連ねている米国の「IT関連セクターの中枢を担っている企業群」ですので、短期間でのVGTの大幅下落に長期国債(TLT)の上昇がついていけず、影響を受けやすかったということでしょう。

しかしながら、その点に焦点を当てたとしても、本ポートフォリオはそれを無視しても構わないほど全ての面において底堅い強さと安定したパフォーマンスを誇っています

また、VGTの将来性についてですが、当該ETFの中心であるIT関連セクターは、今後主流となるAI(人工知能)やネット通信関連セクターを大きく包括または密接に関連している分野ですので、引き続き高い成長ポテンシャルを持っていると考えられます。

従って、将来においても主要なETFの中心的存在であると考えて良いでしょう。

ここで、もしも毎月もしくは年4回の配当収入もある程度確保したいのであれば、ETFとしてはSPYDやPFF、HDVなどがおススメです。

SPYDはS&P500の高配当上位80銘柄に投資するもので、不動産REITなど比較的長期間に渡ってもディフェンシブな銘柄を中心に構成されており、資本財や金融など景気敏感銘柄は排除されています。

PFFは配当優先株298銘柄を組み入れたもので、SPYDとは全く性格が異なります。高配当ですが値動きは債券に近くて、暴落時などにも比較的マイルドです。

HDVはどちらかというとアクティブファンド的な値動きをするETFです。

一般的にアクティブファンドはベンチマーク株価指数など)を設定し、そのベンチマーク以上の運用成績を目指すもので、利益のでなくなった銘柄は定期的な見直しの際に入れ替えられ、常に一定以上の配当のあるものです。

どれも、だいたい配当利回りが5.0%を超えたあたりが買い時となります。

実際の配当金が欲しい場合には、KHPPのVGTの45%の内の10%以内を上限として、それぞれを組み込むのも面白いでしょう。

また、中には〇〇ショック時のドローダウンを抑えたい方もみえるかもしれません。

そんな方には、VGTを45%丸丸ではなく、資本財や生活必需品セクターのETFを組み込んでみるのも良いでしょう。

具体的には、XLPやVDCなどがおススメです。

広く世界の優良企業に投資したい場合には、KXIも良いでしょう。

これらを組み込むと、平均の利回りは落ちますが、ドローダウンを数%減らすことができます。

また、現在はコロナショックの真っ最中で株価は下落の一途をたどっています。

このような年には、ヘルスケア関連セクターへの資金流入も見込まれます。

超長期的には健康志向は続くでしょうから、KHPPにこのセクター(VHTなど)を一定割合組み込んでも面白そうです。

ヘルスケアVHTを10%組み込んだポートフォリオ

パフォーマンスは多少落ちますが、明らかにマイナス収支の年がなくなり、ドローダウンを減らせ、各種レシオ系も改善していますので、より安定性が増すと思われます。

2020年はトータルで、当初のKHPPを上回るかもしれませんね。

色々組み合わせて、自分の許容できるKHPPを作っていただければと思います。

最新情報をチェックしよう!
>テーマ関連動画のご紹介

テーマ関連動画のご紹介

 ブログの記事だけではイマイチ理解が出来ないと言う方の為に、今後関連する動画を作成予定です。是非ご参考にしていただければ幸いです。また、商用目的での公開ではありませんので、広告掲載などのお問い合わせはご遠慮ください。

CTR IMG